夏休みの思い出

2024.10.18

たびながおじさんの旅


8月の暑い土曜日
児童養護施設で暮らす中高生4名と、埼玉県さいたま市へ日帰りで思い出作りの旅に出かけました。
子供たちはさまざまな事情で親元を離れ、施設で生活しています。
彼らに夏休みの思い出を作ってほしいという思いから、今回の旅に参加しました。


私が参加したNPO法人「たびながおじさん」は、埼玉県さいたま市を拠点に、児童養護施設で暮らす
子どもたちを対象に、家族旅行のような体験を提供する活動を行っています。
飛行機や新幹線に乗って遠出したり、外食を楽しむなど、普段なかなか経験できない特別な体験を提供しています。
親との生活が困難な子どもたちに、豊かな時間と体験を通じて、人生の素晴らしい思い出を作ってもらうことを目的とされています。

寄付によってこれらの活動を支援することができ、ボランティアとしての参加も募集されています。
今日、私は「たびながおじさん」に初めてならせていただきました。


車内では、子供たちはとても盛り上がっていましたが、私は今までボランティアなどの経験が少なく、
何を話せばよいのか緊張していました。
目的地に到着し、神社を参拝したり、露店を見て回ったりと観光を楽しみました。
そして、今回のメインイベントである「うなぎ屋さん」に行きました。


子供たちは初めての鰻に少し緊張しながらも、楽しそうに食べていました。
少しずつ子供たちも私に打ち解け、笑顔や会話が増えていきました。
帰りの車内では、疲れた子供たちがうたた寝をしており、隣に座っていた男の子の頭が私の肩に
コツンとぶつかりました。彼はすぐに「すみません」と謝ってくれましたが、本当の親子であればこんな会話は不要だろうなと感じました。


活動終わりにスタッフから、その男の子が施設で暮らしている理由を聞きました。
また、七夕の短冊に書いた彼の願い事を聞いて、心が痛みました。
現実は時に残酷ですが、この子が大人になった時には幸せな家庭を築いてほしいと心から願います。


今回の旅では、私自身が新たな世界を知ることができました。
サポートをするつもりで参加しましたが、実際には私の方が多くの気づきを得ました。
簡単ではありますが、今回の活動を報告させていただきます。
世間では、ボランティア活動を社会貢献としてアピールする人も多いように感じますが、私はこの活動を通じて自分自身が学ぶことを大切にし、これからも継続してサポートしていきたいと考えています。
今回、子供たちの思い出作りの場所として「杉戸里山計画」や「安行モデルハウス」、弊社の那須高原の別荘を活用できる可能性を感じました。
最後になりましたが、活動に参加させて頂き、ありがとうございました。
今後も様々な活動に参加し、勉強していきたいと思います。


芹澤一人